劇場で観た映画の覚え書き


by am-bivalence
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screen105 ブロードウェイ♪ブロードウェイ~コーラスラインにかける夢

 ミュージカル「コーラスライン」を楽しむための最良のサブテキスト  公式サイト

'06年「コーラスライン」再演のために行われた
8ヶ月に及ぶ公募オーディションの模様を追ったドキュメンタリー。
オーディションの様子と平行して、「コーラスライン」がどうやって創られたかや、
公開時の模様や出演者インタビュー、反響などが挿入されます。

 「コーラスライン」はダンサー達に一晩かけて行った12時間に及ぶインタビュー
(というより、ディスカッション?)を元に作られたそうで、
劇中のダンサーはそれぞれモデルがいるということを、この映画で知りました。
初演時にはモデルとなったダンサーをほぼそのままキャスティングしていたそうです。
映画では12時間のインタビューテープの一部音声が聞けます。

 「コーラスライン」自体、ダンサーのオーディションを舞台にした群像ドラマなので、
これはいわば”現実の「コーラスライン」”。
劇中劇との奇妙な入れ子構造が面白い構成になっています。
 観ていると、予選の間は受験者に合格したいというギラギラした雰囲気はなく、
”「コーラスライン」のオーディションというイベント”に
参加できることを楽しんでいるようです。
受かればラッキー、ダメならすぐ次、
やれるだけのことをやってテストを楽しもうというスタンス。
そうでなければ、成功するのはほんの一握りの人だけという
ショービジネスの世界ではやって行けないんでしょう。
 受験者中、沖縄出身の日本人でコニー役を射止めた高良結香にも注目です。
英語の発音を問題にされ、物怖じせず何度も"Ten"を繰り返す彼女に、
単身アメリカで奮闘するために必要なタフさを見せられたようでした。

 候補者が絞り込まれるにつれ、次第に受験者は真剣味を帯びてきます。
キャスティング側も最終選考では悪かった点を指摘してもう一度トライさせています。
そんな姿勢はショービジネスの厳しさというよりも、
最高のものを創りたいという制作側の思いを感じさせてくれました。

 これを観ると「コーラスライン」を観直したくなること、間違い無しです。
というより、私は帰ってから映画「コーラスライン」をレンタルちゃいました。
このストーリーにはあんな背景があったんだとか、
このダンサーのモデルがあの人だったのかとか、
以前観た時よりも何倍も楽しめました。
                   (☆☆☆☆)
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by am-bivalence | 2009-02-25 00:07 | ドキュメンタリー | Comments(0)