劇場で観た映画の覚え書き


by am-bivalence
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screen2 武士の一分

 名匠山田洋次の人情"西部劇"  公式ホームページ

 「たそがれ清兵衛」は幕末下級武士の慎ましい暮らしぶりを丹念に描いた傑作でした。
クライマックスで 果し合いをする相手にもそれなりに事情があって、切るに忍びず、
それが切ない情感とリアリティを出していました。

 時代劇三部作となっていますが、
「隠し剣鬼の爪」、「武士の一分」は
「たそがれ清兵衛」と大きく異なる点がひとつあります。
善悪が明確なのです。
 
 「武士の一分」でキムタク演じる新之丞が果し合いする相手は
卑怯者で妻の仇であり、一命を懸けても倒したい相手です。
 にっくき悪人と決闘で対決する、
これって往年の西部劇の構図じゃないですか。
決闘後のカタルシスも同じです。
(「隠し剣鬼の爪」も同じ構図ですが、
こちらは西部劇でなく、「必殺仕置人」でした。)

 藩内で果し合いなどしたら、勝っても負けてもただでは済まないはずですが、
そこは名匠、きっちり押さえています。
ツッコミどころを作らないのはさすがです。
                    (☆☆)

(以下ネタバレ)
 ラストは、徳平の"飯炊き女を雇う"のセリフで読めてしまいますが、
それでも心が暖かくなる情感にひたれます。

 参照映画:「シェーン」アラン・ラッド主演 1953年
   説明の必要もない、西部劇の名作。
  ガンマンだけでなく、開拓農民にも焦点を当てていたのは
  西部劇としては"異色"なのでしょうか。
  そういえばこのテーマ音楽、「遥かなる山の呼び声」でした。
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by am-bivalence | 2006-12-30 22:30 | 時代劇 | Comments(0)