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劇場で観た映画の覚え書き


by am-bivalence
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screen5 ラッキーナンバー7

  しゃれたセリフと、プロットをパズル感覚で追うのは楽しいが、
 それって必要?
  公式ホームページ

 まずこの映画、映画を見る前にパンフレットを読んではいけません。
ストーリーが結末まで全部書いてあります。
懇切丁寧にも、人物相関図がネタバレ含めて載っています。
上映前にパンフレットに目を通す人もいるでしょうに、
ツイスト(どんでん返し)映画でここまでする必要があったのでしょうか。

 それはさておき、最近の映画としては珍しく、
やたらセリフや会話に凝っている映画です。
ジョシュとルーシーの会話だけでも楽しませてくれます。
ただ、スタイリッシュなのは"映像"というより、"セット"じゃないでしょうか。
基本はギャングのお話なので、バイオレンスシーンも目につきます。

 冒頭から複線だらけで、パズルとしては凝った造りです。
しかし後からストーリーをよくよく追ってみると
ここまで手の込んだ計略をする必要が見当たらないのです。
あえて言ってしまえば、どんでん返しのため、でしょうか。
計画に20年掛かった理由もはっきりしません。
ラストもハッピーエンドにして見せる取って付けたやり方に思えました。

 結局、パンフレットからプロットまで、
ここまでやる必要があったのか疑問の残った映画なのでした。
                                   (☆☆)

参照映画:「オールドボーイ」 パク・チャヌク監督 2004年
   裏社会を舞台にしている、タランティーノ好みのバイオレンス描写、
  長期に渡る陰謀計画、ラストのどんでん返しなど、共通項が幾つかあります。
  おしゃれさは「ラッキーナンバー7」が上ですが、
  こちらは計画に時間が掛かるのに必然性がありました。
by am-bivalence | 2007-01-20 10:45 | サスペンス・スリラー | Comments(0)