劇場で観た映画の覚え書き


by am-bivalence
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screen56 転々

 監督の嗜好がこじんまりとまとまった、妙に心地良い映画 公式サイト

 この映画の公式サイトURLは「tenten」でなく
「tokyosanpo」になっています。
東京散歩、ここがミソ。

 借金の取立人と、取り立てられる大学8年生の東京散歩。
彼らが巡る東京は、猥雑でサブカルチャーっぽい新宿だったり、
昭和の頃のような甘味処だったり。
 監督の趣味が表れています。
後半、ジェットコースターを乗りに行く遊園地は
豊島園でも後楽園でもなくて、花やしきです。
 出発地がちょっとおしゃれな感じがする吉祥寺よりも、
荻窪か高円寺辺りだったら更に完璧だったでしょう。
 
 そんな、のほほんとした東京散歩とともに語られるのが、
日常の些細なことをネタにした、ゆるい雰囲気の脱力系コメディです。
街で岸部一徳を見かけるといいことがあるとか、
島根に旅行した時、寒さのあまりラーメンが食べたくなって
町に一軒しかないラーメン屋に行った話とか、
カレーは一晩置いたものがおいしいとか、
日曜の最終バスの寂しさとか。。。
ゆるい。。。
ゆるいけど、つい、くすっと笑ってしまいます。

 これだけだったら中だるみしてしまうのですが、
映画に一本、緊張感を与えているのが
借金の取立人、福原が妻を殺してしまったという事実です。
 妻の浮気を知って思わず殺してしまった事を
自首しに行くのが散歩の最終目的なんですが、
自首する前に発覚してしまいそうになるハラハラ感が
飽きずに映画に常に注意を向けさせていて、うまいです。

 そして出色なのが後半、小泉今日子演じる
麻紀子の所に転がり込み、計らずも擬似家族を演じる様子です。
擬似のはずのに、アットホームなこの雰囲気が
不思議とほんわりと心地良いのです。

劇的などんでん返しがある訳でもなく、あっさり終わってしまうエンディングも、
落ちのないような小ネタを集めた、この映画らしいのではないでしょうか。
                       (☆☆)
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Commented by mellowww at 2008-03-12 23:26
これはヤバイ。絶対観たいです。
・・・最近映画観てないな~
Commented by am-bivalence at 2008-03-14 00:06
え、こういう脱力系コメディお好きでしたか。
私も嫌いじゃないです(^^)。
 映画館でなくても時間のあるときに自宅で
レンタルDVDをゆっくり見るのも良いんじゃないでしょうか。
この映画も4月にDVDが出るようです。
by am-bivalence | 2008-03-08 00:25 | コメディ | Comments(2)