劇場で観た映画の覚え書き


by am-bivalence
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screen65 アフタースクール

 練りこまれたプロットと細部までの気配りがすごい、
                目を凝らして見直したくなる映画
 公式サイト

 とにかくこの映画、困ったことに、
何を感想に書いてもネタバレになりそうな映画です。
さて、何を書くべきか。。。

 この映画のプログラムには、最後に袋綴じされた採録シナリオが付いています。
シナリオが載っているプログラムは、かなり珍しいのですが、
これには正直、助かりました(^^;。
 複雑なこの映画の一度で観て解らなかったところは、
もう一度観るか、このシナリオを読むことをオススメします。
記憶のあやふやな部分や、最後まで観て疑問に思った最初の部分が
随分すっきりします。

 採録シナリオを読むと、改めて、細部まで注意を払って
作られていることがわかります。
それは観客だけでなく、登場人物達の誤解や行き違い、
思い込みを巧みに使っていて、筋の通ったプロット運びがみごとです。
原作になるミステリー小説もなく、監督オリジナル脚本なのが素晴らしいと思います。
映画ならではのトリックもありますし。

 前半、物語は島崎を名乗る探偵に教師の神野が
振り回される形で進みますが、この時はさほど謎らしい部分が見当たりません。
どこに伏線があるのだろうと思いながら観ていると、
後半突然、"どういうこと?"と、観客は訳がわからなくなり、
置いていかれたまま、ストーリーが進んでいきます。
でも、この状態を辛抱して観続ければ、断片的に状況が見えてきます。
最後には登場人物達も知らなかった細部も解って、にやりとさせられるのです。

 ポスターや公式サイトのトップがジグゾーパズルをモチーフにしていますが、
まさにパズルを見せられているような映画です。
ただその分、観終わった後の感動はライトな感じがします。
 監督が主演に大泉洋を起用した理由を、
"出ているだけで軽い感じがするから"
と述べていたので、後味がずしっと感情を揺さぶるようなものでなく、
軽い爽快感の残る程度なのも、監督の好みなんでしょう。
 でも後半の神野のセリフ、
「お前がつまらないのは、お前のせいだ」
にはギクリとさせられました。
            (☆☆☆☆)
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by am-bivalence | 2008-05-27 21:39 | ミステリー | Comments(0)