劇場で観た映画の覚え書き


by am-bivalence
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2007年 09月 02日 ( 1 )

 切ない、やるせない、そしてなぜか爽やかな秀作ミステリー  公式サイト

  この映画、予告編とタイトルでコメディと勘違いされやすく、損をしているようです。
私も「転校生 さよならあなた」を観たとき、初めて予告編を観たのですが、
てっきりコメディだと思っていました。
 実際、前半はコメディタッチの部分もあり、
濱田 岳演じる椎名の能天気さが可笑しいのですが、
後半はシリアスな展開で、真相が明らかになるにつれ、
切ない思いにさせる物語でした。
 変則的なミステリー形式なので、詳細は"ネタバレ・バリアー"後に書きますが、
映画としては反則すれすれの部分があって、
人によって、それが受け入れられないかもしれません。
ただ、私にはそれほど気にならず、
むしろ気持ちよくだまされました。

 三題噺のようなタイトル、「アヒルと鴨のコインロッカー」にも、
「神さま、この話だけは見ないでほしい。」という謎めいたコピーにも、
「広辞苑」を盗むつもりが「広辞林」だったというギャグ?にも、それぞれ意味があって、 
それが解った時の、ジグゾーパズルのピースがはまったような面白さ。
と同時に、切なさも感じさせるのが秀逸です。

 冒頭、ボブディランを口ずさむ椎名に河崎が
初めて声をかけるシーンがありますが、
ラスト近くでも同じシーンが出てくるのに
全く違う感情を持って観てしまうのが見事です。

 ブータンの留学生ドルジと、恋仲になる琴美、
琴美の元カレの河崎の三人の関係が良いです。
彼らのたどる運命はやるせないですが、
なぜか観終わった後、ちょっと爽やかさや温かさも残すのは
ドルジの一途さと、椎名の純朴さのおかげでしょうか。
 この映画、私的には今年のベストワンかも?
                   (☆☆☆☆)

 (以下ネタバレ疑問)
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by am-bivalence | 2007-09-02 23:20 | ミステリー | Comments(4)