劇場で観た映画の覚え書き


by am-bivalence
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<   2010年 12月 ( 3 )   > この月の画像一覧

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 「アバター」のヒットで3D元年となった今年。
必ずどこかの映画でやるだろうと思っていた、レンチキュラーレンズを使った3D写真付プログラム。「ヒックとドラゴン」がやってくれました。
古文書風表紙にヒックとトゥースの3Dイラストが貼り付けてあります。


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 「バッタ君町に行く」のプログラムは窓付き封筒を模したもの。
映画を観た人なら、なぜ封筒なのかすぐ分かるでしょう。
封筒の窓からバッタ君が見えるのにニヤリとなるはずです。


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 ”オヤジ版アメリ”といわれる「ミックマック」。
「アメリ」同様、全てのカットが絵のような完璧な構図、独特の色彩設計はお見事。
プログラムは表紙に透明フィルムを使って、一ひねりした装丁。
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 「ノルウェイの森」はビートルズの楽曲がタイトルになっているのを意識してか、レコードジャケット仕様。Norwegian Wood=ノルウェーの森は日本のレコード会社の誤訳で、本当は”北欧木工家具”ぐらいの意味だそうな。。。確かに歌詞には"森"など何も出てきません。
 映画に出てくる美しい高原は兵庫県砥峰高原だそうです。

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 番外編、2002年公開時の「17歳のカルテ」プログラム。
文庫本より小さな冊子に包帯が巻いてある装丁は
手が込んでいて、今見ても斬新です。
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by am-bivalence | 2010-12-26 10:51 | 映画鑑賞 | Comments(0)
intermisson13 2010年のプログラム(前編)

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 昨年後半、身辺にちょっとしたゴタゴタがあって、ブログを更新する余裕も気持も失くしていました。でもやっぱり映画を観ていると、あれこれ言いたくなってきます。
 だから少しづつでも、もうちょっと続けていくことにしました。

 という訳で、今年はやっておきましょう、2010年のプログラム。
(最近ロードショーでない映画館もよく行くようになったので、一部今年公開でない映画も入っています)

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 しばらくブログから離れていたといっても、映画を観ていなった訳ではありません。むしろ今年は普段より映画館通いがひどくなってしまいました。しかも2,3本立てを観るようになって、更に観るペースが上がっています。これも一つには「午前10時の映画祭」のせい。。。いや影響が大きいのですが。。。それはとにかく、「午前10時の映画祭」も公式プログラムと称するキネマ旬報編集ムックが発売されています。ムックだから映画館だけでなく、書店でも買えます。私は本屋で買いました。
 ただこの中の映画に関する解説やこぼれ話は、私の知る限りDVDの特典映像を元ネタにしたものがよくあります。キネ旬編集なのに。。。
他にはキネ旬の過去記事を再録しているものもあって、三谷幸喜がビリー・ワイルダーにインタビューした時の記事は貴重で面白かったです。


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 料理コンテストをに参加するスペインのシェフ追ったドキュメンタリー「ファイティング・シェフ」はレストランのメニュー風。
 アメリカの有名料理研究家ジュリア・チャイルドのフランス料理524種を1年で全て作るというブログを立ち上げ有名になったジュリーを映画化した「ジュリー&ジュリア」。ちょっと太り出して実物のジュリア・チャイルドに近づいた?メリル・ストリープの熱演が見ものでした。プログラムには映画でも出てくるフランス料理レシピが幾つか紹介されています。


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 「アイガー北壁」はなぜか大学ノート風の装丁。
映画には大学ノートなんて出てこないのですが。。。
 実話を基にした映画はたいていプログラムを買うようにしています。
事実はどうだったのか、プログラムに解説が載っていることが多いからです。


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日めくりの形式に構成された「(500)日のサマー」。
映画のロケ地マップなんていうのも載ってますが、
これを見てロサンゼルスにロケ地めぐりに行く人、いるんだろうか?
 (後編に続く)
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by am-bivalence | 2010-12-26 00:45 | 映画鑑賞 | Comments(0)

SCREEN117 害虫

宮崎あおい、蒼井優のファンは必見だが、観客に観察力を要求する映画公式サイト

 本作は2002年に公開されたもの。
今や日本を代表する若手人気女優となっている
宮崎あおいと蒼井優が15歳の時に共演した貴重な映画です。
二人とも若い、というより幼い! 彼女達のファンであれば必見!
。。。と言えるでしょうが。。。ただこの映画、観客を選びます。
つまらないと言う人もいれば、傑作と言う人もいて、人によって評価が大きく分かれるようです。

 ともかくこの映画、説明をしない映画です。
セリフが少ないというのもありますが、
(主人公サチ子(宮崎あおい)は寡黙な少女で、なかなか感情を表に出しません。
いつもポケットに手を入れて歩く様子は、何かを秘めているようで象徴的です。)
意図的に分かりにくく場面を切り取って見せているのです。
 例えば冒頭からいきなり、女性が手首を切って自殺しようとするシーンで始まりますが、
彼女がサチ子の母親であるのが分かるのは後になってから。
しかも彼女が自殺しようとした理由は、最後まで分かりません。
分かっているのは彼女が自殺未遂を起こしたという事実だけ。

 サチ子が母親と二人暮らしの母子家庭であるのも、何か訳有りのようですが、
映画の本筋と関係ないためか、これも全く説明なし。
 途中要所要所で、字幕の文章が出てきますが、
それがサチ子とサチ子の担任だった元小学校教師とがやり取りする
手紙の文章であるのが分かるのも、しばらくたってからです。

 極めつけは、予告編にも出てくる住宅が燃えているシーン。
この映画の中で重要なエピソードなのですが、
この家が誰の家なのか判別できるのは、火災が起こるずっと前の1カットだけなのです。
(私も始め、燃えているのが×子の家とは気付かず、それを知った時は驚きました。
なぜ彼女の家が標的にされたのか、私は未だにはっきり理解できていません。
どなたか分かる人は教えて下さい。)
 ともかく、今どきの全てが腑に落ちるように構成された観客に親切な映画と違い、
観る者に注意力と考えることを要求する映画です。

 さらにこの映画、観ると気が滅入る映画に属するというのが、
人によって好き嫌いが分かれる点でもあります。
「モンスター」や「火垂るの墓」などと同じで、なすすべなく転落していく人を描いており、
最後はぷつんと断ち切られたような終わり方。
何ともやるせなく、後を引くエンディングです。

 監督は「黄泉がえり」「どろろ」の塩田明彦監督。
監督は「サチ子こそが害虫であり、ゴジラである」と言っているそうです。
シニカルで悪意を含む「害虫」という比喩をタイトルにしたのは
脚本を書いた女性、清野弥生だといいます。
周囲の男をみな惹きつけ、不幸にしていくサチ子を
女性として許せなかったんでしょうか(^_^;)。
サチ子はただ存在していただけで、意図して人をおとしめようとした訳ではないのに。
本人に悪意は無くとも社会的に有害であるから「害虫」なんでしょうけれど。

 監督はこの映画の続編の構想も語っているそうですが、
「どろろ」の続編もままならなかったのに、どうなんでしょう?
実現したらすごいことです、私は「どろろ」の続編よりも観てみたいと思います。
                    (☆☆)
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by am-bivalence | 2010-12-08 23:12 | 人間ドラマ | Comments(0)