劇場で観た映画の覚え書き


by am-bivalence
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 クラーク・ケントはいい人だ 公式サイト

 2006年の「スーパーマン リターンズ」は無かったことにして、
クリストファー・ノーランのプロデュースにより再リブートしました、新シリーズ。
 
 ノーランが制作するだけあって、今度のスーパーマンは悩みながら行動するのが
特徴。
自身のアイデンティティーを求めてクラーク・ケントが世界を放浪するところは
「バットマン ビギンズ」のブルース・ウェインと重なります。
 彼の悩みは自分が何のために何処から来たのか、
自分の超能力を活かし人々を救うため、能力を公表すべきか、ということ。
クラーク・ケントは育ての親から超能力のために人から恐れられ迫害を受けないよう、力を隠す事を教えられてきたからです。
 でもここがどうも私には引っ掛かります。力を公にするかどうか以前に、
人間は救うだけの価値があるのか、クラークは疑問に思わないのでしょうか。

 彼は子供時代にその特殊能力が元でいじめられています。
人間の厭な面も見せられてきたわけで、私なら人のために働くべきか悩む前に、
人間が守るに値する存在なのか悩んでしまう気がします。
 ましてや神憑り的能力であれば、宮崎駿監督が言うように「人間を罰したい」という衝動にも駆られてしまうんではないでしょうか。
 しかしクラークの思考にはそんな発想が全くありません。
彼にとって人間を守るのは自明であって、人間の存在そのものに全く疑問を持たないのです。
 人に対する絶対的信頼、クラーク・ケントっていい人だなぁ。
そういう健全な人格だからこそ、正義のヒーローたり得るんでしょう。
                            ☆☆☆
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by am-bivalence | 2013-10-20 22:22 | アクション | Comments(0)
 可もなく不可もなく、家族で楽しめる娯楽活劇  公式サイト

 怪人二十面相、名探偵明智小五郎、小林少年に少年探偵団。。。懐かしいですね~。
私が小学校の頃はみんな一度は江戸川乱歩のジュブナイル小説を読んでいて、
これから推理小説ファンになった人も多いはずです。
 映画の予告編を観た時は、乱歩の原作を元にしているのかと思ったら、
北村想の原作があったんですね。私は読んでないですけど。
 北村想の原作を読んでいなくてもオリジナルの読者なら、
遠藤平吉という主人公らしからぬダサい名前を聞いて、
彼がどういう運命を辿るのか、想像がつくというものです。

 映画は北村想の原作を更にアレンジして架空の日本にしてあるそうです。
日本を極端な格差社会にしたのは、昨今の世相を反映しているというより、
社会が乱れていることで、本来悪である盗賊=二十面相に正当性を持たせる
という意味が大きいように見えます。
世相批判にしては、スラムやストリート・チルドレンの描き方がおざなりで、
リアリティがないんです。
 良い子のみなさん、本当は泥棒は犯罪ですからね。

 この映画は観ているといろいろな映画のシーンから、
イイトコ取りしてアレンジしたようなカットが多いのに気付きます。
冒頭、工業地帯を手前にオートジャイロが飛ぶ帝都の俯瞰は「ブレードランナー」。
クライマックスのワイヤーを駆使したアクションシーンは「スパイダーマン」。
途中、「ブルース・ブラザース」かと思うシーンもありますが、
一番多く連想したのは「ルパン三世 カリオストロの城」。
監督・脚本の佐藤嗣麻子氏は宮崎アニメのファンなのか、
「未来少年コナン」を思わせるようなシーンもあります。
そういえばヒロイン羽柴葉子も宮崎駿好みのキャラクターのような。。。
全体にキャラクターの描き方が漫画チックで、分かりやすい作りです。
 まあ、お正月に家族で楽しむにはちょうどいい映画ではないでしょうか。
                          (☆☆)
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by am-bivalence | 2008-12-22 23:46 | アクション | Comments(2)
 家族で立体映像の面白さを楽しめるアトラクション映画  公式サイト

 以前「ベオウルフ」で3D映画に注目、と書いたんですが、
初の本格的長編実写3D映画の触れ込みで公開されている
「センター・オブ・ジ・アース」、観に行って参りました。

 現在の3D上映方式は幾つもあるんですが、
いずれも人間の眼では分からない高速で左右用の画像を切り換え、
メガネのフィルターを通して左右別々に見るという原理です。
今回観たのは偏光フィルターメガネを使うrealD方式。
高速で画像が切り換えられなかった頃は、長時間見るとチカチカして眼が疲れるので、
長編映画には向かなかったそうですが、
技術が進歩した今はrealDの場合、毎秒144コマの高速で切り換えるので、
(左右72コマづつ、従来の映画は毎秒24コマなので その3倍)
チラつきを意識させず、長時間でもかなり眼が疲れなくなっているとか。
 それでも上映時間95分の最後のほうでは少し疲れました。
メガネの上に3Dメガネをかけるという形が影響したのかもしれませんけど。。。

 ちょっと驚いたのは、本編上映前に、
トヨタなどの日本のCMが3D映像で流れたことです。
 3Dカメラで製作しているわけがないので、コンピューター処理で3D化したんでしょう。
ナイトメア・ビフォー・クリスマスもコンピューター処理での3D化ですけど、
あれは実写ではないので、まだ3D化しやすかったんじゃないでしょうか。
画像処理でここまで3D化できるというサンプルです。

 ジュールベルヌの地底探検を題材にしたこの映画、
かなりキワモノっぽく思えますが、ツッコミどころ満載のものの、
アクションアドベンチャー映画として思ったより、楽しめました。
 監督のエリック・ブレヴィグは立体映像の世界ではよく知られた人だそうで、
3D効果をフルに発揮したカットが随所に出てきます。
磁石石の上に乗って空中に浮かぶシーンは
下を覗くと高さが感じられて、身がすくむ感じがしますし、
目の前にヨーヨーが飛んでくるカットなどは
分かっていても条件反射的に目をつぶってしまいます。
立体映像は案外、ホラー向けなんですね。
(そう言えば昔、「ジョーズ3D」とか、「13日の金曜日3D」なんてありました。
ホラーは苦手なので、観てないけど。)

 今のところ3D映像は家庭にインフラがないので、
劇場でしか観れないというのは映画館にとってプレミアムなんでしょうが、
2000円で何の割引も適用できないのは、ちょっと高い。
せめて映画の日は1500円位で観れるとか、
他の映画ほどでなくても、少しはサービスしてほしいものです。
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by am-bivalence | 2008-12-19 00:03 | アクション | Comments(0)
 冒険活劇の先駆、インディ・シリーズの新作を観れた幸福を喜ぶべき 公式サイト

 ダイハード、ロッキー、ランボーと、
往年の人気シリーズの新作が続いていますが、
ついに大御所登場です。
 いや~、予告編のレイダース・マーチや鞭の音を聞いて、
ワクワクしていました。

 今回の主な舞台は南米。
これまで同様、テンポ良くアクションが進んでいきます。
オカッパ頭のケイト・ブランシェットがなかなかカッコイイです。
 しかし評判は今ひとつ。。。
やはり、リアルタイムでこのシリーズを観てきた人には、
ルーカス、スピルバーグのネームバリューもあって
期待し過ぎちゃうんですよねえ。

 確かに今時の娯楽映画としては凡庸かもしれません。
でも、旧三作をテレビで見ていて思いました。
 昔もこんなものだったじゃない?

ばっさりと話の経過を省略してしまう展開、
アリエネ~と突っ込みたくなるような奇抜なアイディア、
この、物語の整合性よりもテンポ、
リアリティよりもビジュアル・インパクトを優先させる手法は
昔と変わっていないのです。
それはルーカスが復権しようとした冒険活劇の手法でした。
このエンタテイメントの面白さが、ハリウッド映画の流れを変え、
主流となっていったのです。
その結果、幾多の活劇が作られ、より観客を楽しませようと
あの手この手の仕掛けが練られていきました。
 インディ・ジョーンズの新作は
冒険活劇の老舗の暖簾に胡坐をかいたわけではなく、
客の舌が肥えてしまったのでしょう。

 「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」は、
ルーカス、スピルバーグというオリジナルのコンビで、
ハリソン・フォードでなければ演じられないインディ・ジョーンズというキャラクターを
再度見せてくれたことを喜ぶべきです。
言ってみれば、王、長嶋がペナントレースに復帰したようなもの。
ジーコ、マラドーナが再度グランドでボールを追いかけるようなもの。
セナが蘇って、プロストとモナコを走るようなもの。
 多くの映画ファンが、インディ復活の夢が叶ったことをスクリーンで確認して、
ある種の感慨を持ってしまうんじゃないでしょうか。
                 (☆☆)

 *書くのがちょっと負担になってきました。少し休みます。
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by am-bivalence | 2008-06-28 00:11 | アクション | Comments(4)
 観光もできる宝探しRPG  公式サイト

 以前アメリカに住んだことのある知人の話によれば、
アメリカ合州国は建国してまだ歴史が浅いので、
アメリカ人は長い歴史を持つヨーロッパや日本に羨望があるそうです。
アメリカは歴史が浅いがゆえに、
ほとんどの史実がはっきり記録として残っていて、
アメリカ人は、そんな自分達の歴史を大切にするのだそうです。
何かと言えば歴史的建造物や史跡として保存したり、
記念碑や記念館を造りたがるらしいです。アメリカ人は。
 真偽はとにかく、「ナショナル・トレジャー」を観て、
アメリカ人のそんな歴史に対するこだわりを思い出しました。

 前作「ナショナル・トレジャー」は、宝探しにアメリカ独立宣言書が絡み、
アメリカ建国にまつわる名所旧跡を巡ったりして、観光もさせてくれました。
今作では、リンカーン暗殺が事件の発端になるものの、
リンカーンは全く関係なく、暗殺者の背後にいた組織の隠し財産を探す事になります。
今回もラシュモア山のような、いかにもアメリカといった名所のみならず、
パリやバッキンガム宮殿といったアメリカ以外の観光名所にも
連れて行ってくれます。

 映画の中心は宝探しの謎解きで、
謎を解くと次の謎が現れ、それを追っていくとまた次の謎が与えられ。。。
と、次から次へ課題をクリアーしていくRPGのように
興味を次から次に繋いでいくストーリー運びはうまいです。
 ただ、謎解き中はそれなりに面白く、楽しませてくれるんですが、
観終わった後についこんな疑問が出てきてしまいます。
 。。。何でこんな回りくどい隠し方をするんだ?
 まあ、それは探偵小説で、"何で密室の必要があるんだ?"と疑問を持つようなもの。
考えてはいけないのでしょう。

 それにしてもブラッカイマーは、毎回風呂敷を広げるのはうまいのですが、
広げ過ぎるきらいがあるようです。
 今回ベンたちを追う敵役ウィルキンソンなどは、
よその国であれだけ無茶なカーチェイスをやるので、
凄い組織がバックにあって、何か大きな目的があるのかと思っていたら、
彼の真の目的が最後に解ると、唖然となってしまいました。

 ともあれ、お正月に家族で楽しく映画を観るにはいいんじゃないでしょうか。
                                      (☆☆)
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by am-bivalence | 2008-01-10 21:55 | アクション | Comments(7)
 「カリブの海賊」がなぜアジア?と考えさせない、
 エンドタイトル後まで見逃せない娯楽佳作
  公式サイト

 実は私、帆船ファンでもあります。
日本丸や海王丸が横浜に寄港して一般公開されるたび、
ワクワクしながら見に行きました。
中学の頃ホーンブロワーシリーズを読み始めて以来、帆船は憧れでした。

 ホーンブロワーシリーズとは、18世紀イギリス海軍の艦長
ホレイショ・ホーンブロワーの活躍を描いたC.S.フォレスターの海洋冒険小説です。
 革命後のフランスとイギリスが対峙していた大航海時代、
船乗りのくせに船酔いしやすく、高所が苦手という、
どこか人間的なホーンブロワーが、
フランス海軍や、時には海賊(私掠船)を相手に、
自艦を指揮して、信頼する部下と戦い抜いていきます。
 帆船による砲撃戦や、艦上の切り込み戦などは
生き生きとした描写で、目に浮かぶようでした。

 映画「マスター・アンド・コマンダー」は、まさにホーンブロワーの世界を
CGを駆使して忠実に映像化していました。
長年空想していたシーンを目の前に再現してくれたことに、感動しました。
 「パイレーツ・オブ・カリビアン3」も「マスター・アンド・コマンダー」と同じ
ILMがSFXを担当していて、リアルで迫力ある砲撃戦を見せてくれます。

 チェーン弾を使ってマストにダメージを与える描写や、
戦艦の内壁が赤く塗られているところ(戦闘で飛び散る血で
兵が戦意を消失しないため赤くしたといわれる)、
操艦時に相手の風上に回ろうとしたり(帆船戦では風上の船が有利)、
砲撃戦で飛び散る木片(多くの兵は砲弾よりもこれで負傷する)、などは感涙ものです。

 と、マニアックな見方はとにかく、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズは
毎回、娯楽映画としてレベルが高く、帆船ファンならずとも楽しませてくれます。
「3」ではカメオ出演で顔見せ程度と思っていたキース・リチャーズが、
わずかのシーンながら圧倒的存在感で、驚きです。
 ただ、「3」は「1」,「2」と比べ、少しボルテージが下がっているような気がします。

 前半、デイビィ・ジョーンズ・ロッカーに囚われている
ジャック・スパロウの描写が映画のテンポを止めてしまっていたり、
中盤、様々な人物の裏切り、意図が入り乱れすぎて
ストーリーがだれてしまうようなところがあります。
クライマックスの大艦隊を目にして、総力戦が始まるかと思えば
さにあらずだったり、大海賊が9人も集まりながらほとんど活躍しない点、
デイビィ・ジョーンズと女神の因縁の結末が中途半端に見える点なども、
少し大風呂敷を広げすぎた感じもあります。
 ただ、ウィルとエリザベスの辿る運命は、大団円とは行かないのが
ちょっと予想外で、これまでのシリーズとはちょっと違った後味を残します。
(本当に、エンドタイトル後まで見逃せません。)

 一方で、映像イメージはところどころ、ハッとさせられるものがあります。
「2」のデイビィ・ジョーンズやその配下のビジュアルもよく出来ていると思いましたが、
今回はデイビィ・ジョーンズ・ロッカーでの白い平原上の帆船、砂の海を進む帆船、
世界の果てで滝になっている海など、インパクトのあるイメージを
うまくストーリーの中に組み込んでいて、秀逸でした。
                          (☆☆
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by am-bivalence | 2007-06-04 00:34 | アクション | Comments(6)
 原作のイメージに忠実に造られた、映画の新しい指標  公式サイト

スターウォーズ旧3部作の完結編「ジェダイの復讐」が公開されたのは1983年でした。
タイトル「ジェダイの復讐」を巡るゴタゴタについては、公開前話題になりました。
タイトルが「Revenge of the Jedi」から「Return of the Jedi」に変わったとき、
ルーカスも『指輪物語』の影響を受けていたことが判って、興味深く思ったものでした。
 そう言えば、冒険によってルークは右手を、フロドは指を失います。
かれらが冒険により、もう元には戻れなくなったということの象徴でしょうか。

 原作「指輪物語」の読後感は"過ぎ去ったものへの哀悼"でした。
フロドたちの活躍は最終的には過去の伝承として語られ、
アラゴルンたちのその後も歴史として追補に記述されています。
トールキンは神話などの文献研究から、消えて今は無いものに思いを馳せていたのでしょう。
あるいは、大戦で犠牲になった人々を思ったのかもしれません。
 どんなに偉大な功績も、事を成し終えて歴史となると現在から離れていき、
人の記憶の隅に追いやられていくものなのです。
人は今を生きているのですから。
 映画も、サウロンを倒し ただ大団円で終わるのではなく、
冒険によって元の生活に戻れなくなったフロドが中つ国を去るまでを
哀感を込めて描いています。
 あくまで原作のイメージを大切にした作り方で、
エモーショナルな面では三部作中一番です。
(エオウィンが山瀬まみだったのが、残念なんですが。)

 スペシャル・エクステンデッド・エディションは4時間をゆうに超えていて、
三部作中唯一、休憩の入るものでした。
追加されたシーンは、サルマンの最後、死者の道から帰還し船に乗り込むアラゴルンたち、
ガンダルフとナズグルの対決、エオウィンの治療とファラミアとのシーン、
黒門での交渉、オーク部隊に巻き込まれるフロド達、といったところです。
これと比べると劇場公開版は、映画のキーとなるシーンが少なからずカットされており、
劇場公開用に時間を短縮するのにかなり苦労したのが見て取れます。

 今回三部作を見直してみて、初見の印象以上に
良く出来た映画だったことを再認識しました。
今後も、「ロード・オブ・ザ・リングよりも」とか、「ロード・オブ・ザ・リングみたいな」と
表現される、指標映画であり続けるのではないでしょうか。
                               (☆☆☆☆)
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by am-bivalence | 2007-02-25 22:04 | ファンタジー | Comments(0)
 絶望的な籠城戦の演出が秀一な、シリーズ最高作  公式ホームページ

 ロード・オブ・ザ・リングシリーズのヒットで良かったことは、
「指輪物語」の解説書が数多く出たことでした。
 昔「指輪物語」を読んだ頃は、そんなものは全くなかったので、
「指輪物語」の著作の背景、トールキンの人物像は、巻末の解説ぐらいでしか
知りようがなかったのです。
 ですからエント族がホビット族同様、トールキンの独創とは知らずに、
どこかの伝承から引用したのだろうと思っていました。
それほど、悠長に話し動く木エント族には、
民話にでてきそうな文学的リアリティーがありました。

 「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」のみどころは
なんと言ってもヘルム峡谷の籠城戦です。
アラゴルン達の反対にもかかわらず、望みのない籠城に向かっていき、
圧倒的多数の敵に追い込まれていく様は、とてもスリリングで圧巻です。
これで最終作「王の帰還」への期待が一気に高まりました。
 (ただひとつ、個人的に非常に残念だったのは、
気に入っていたキャラクター、エオウィン姫役のミランダ・オットーが、
私にはどうしても山瀬まみに見えてしまうことでした。)

 「二つの塔」スペシャル・エクステンデッド・エディションは
「旅の仲間」とは違って、幾つものエピソードが復活しています。
特に次回作へと繋がるエンディング部分にいろいろ追加されているようです。
最近は長くてカットしたシーンをDVDに入れるのが流行りなので、
「旅の仲間」の成功で、予備のシーンを撮る余裕が出来たのでしょうか。
                                    (☆☆☆☆)


 参照映画:「The Hobbit」 Director:Arthur Rankin Jr. (1977)
    これはアメリカでテレビ放映された「指輪物語」の前の物語、
   「ホビットの冒険」のアニメ版です。
    実はこのアニメ、日本で製作され、製作には現スタジオ・ジブリのスタッフが
   関わっているそうです。
   国内ではDVDが発売されておらず、本当は私も設定画ぐらいしか見ていません。
    しかし、ペン画調の作風は独特で、(当時としては)クオリティーが高く、
   ぜひ一度見てみたいと思っている作品です。
   「ロード・オブ・ザ・リング」のヒットで、日の目を見ないかと期待していたんですが。。。
    どこか国内で販売してもらえないでしょうかね。
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by am-bivalence | 2007-02-19 00:23 | ファンタジー | Comments(0)
 驚くほど通常版と差がない  公式ホームページ
 
 私が「指輪物語」を読んだのは、1978年製作ラルフ・バクシの長編アニメ
「指輪物語」の公開以前だったと思います。(年がばれる。。。)
映像化された「指輪物語」を見たくて、
バクシの「指輪物語」を観に行った憶えがあります。

 今でこそファンタジー文学はテレビゲームのRPGや、
ハリーポッターの影響で認知されるようになりましたが、
あの頃のファンタジー文学はマイナーもマイナーな存在でした。
魔法だの妖精はリアリティーがない絵空事で、
ファンタジーは現実逃避物語のように見られていました。
(この頃連載開始した漫画版「風の谷のナウシカ」の世界が
アンチユートピアだったのは、現実逃避と思われたくないという
意図もあったような気がします。)

 私もファンタジー文学が好きだったわけではありませんが、
「指輪物語」を読むきっかけは、一人の作家が物語世界の歴史から言語体系まで
構築してしまう、気の遠くなりそうな作業に惹かれて、でした。
アーサー王伝説でも読むような感覚でこの大長編を読み出したのですが。。。
 恥ずかしながら、途中からストーリーを追い切れなくなっていました。

 で、「指輪物語」が「ロード・オブ・ザ・リング」として映画化されると言う話を聞いたとき、
"ちゃんと三部作公開してくれるんだろうな"というのが正直な思いでした。
 なにせ「指輪物語」の初映像化作品、ラルフ・バクシの「指輪物語」は、
前後編で製作すると言って第一部を公開しながら、
第二部は日本では公開されず終いだったのです。
(第二部は後に製作され、アメリカではテレビ映画として放映されたそうですが。
まあ、第一部の出来が不評で、興行成績もひどい物だったらしいので、
無理もないでしょう。)
「ロード・オブ・ザ・リング」の監督ピーター・ジャクソンも、
ホラー映画での評価はありましたが、ほとんど無名に近い監督でした。
 しかしそんな危惧は全く無用だったようで、「ロード・オブ・ザ・リング」はヒットし、
三部作は日本でも無事公開されました。

 さて、スペシャル・エクステンデッド・エディションは
DVD用に30分ほどの追加シーンを入れた特別編で、劇場公開したのは日本だけです。
 実際に観てみると30分も延びているのに、
ほとんど通常版と印象が変わらないのに驚きました。
もう少しカットされたエピソードがあるのかと思っていたのですが。
それだけ劇場公開の完成度が高かったということでしょうか。
それにしても、やはり劇場で観る映画は音響などの迫力が違います。
モリアの坑道のシーンなどは楽しめました。
 ただ、もともと2時間58分の長編なのに、さらに30分長くなっても
imtermission無しなのはちょっと辛いです。
観る機会があるなら、体調万全で行きましょう。
                     (☆☆)


参照映画:「ロード オブ・ザ リング 指輪物語」 ラルフ・バクシ監督 1978年
   役者を撮影してその動きをトレースする手法(今のCGで言うモーションキャプチャー
  に似ている)で造られたアニメーション。後半予算が無くて、
  画像処理したライブ映像をそのまま使ってたりしてます。
  ヒットしなかったのも むべなるかな、です。
   ただ、「ロード・オブ・ザ・リング」と似た構図のカットが幾つかあって、
  (街道で黒の騎手から隠れるシーン、黒の騎手が洪水に呑まれるシーン、
  アラゴルンの初登場の格好など)
  ピーター・ジャクソンも参考にした気配が?
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by am-bivalence | 2007-02-14 23:24 | ファンタジー | Comments(0)