劇場で観た映画の覚え書き


by am-bivalence
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 悲劇なのに幸福感に満ちて終わる、
     この感覚は「パンズ・ラビリンス」の再来
  公式サイト

 今年最初の映画は、「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロ監督が
プロデュースしたスペイン映画。
本作の監督J.A.バヨナは長編初監督ながら、
本国スペインでは大ヒットし、数々の賞も獲得しているそうです。
 ちょっと驚いたのは、チャップリンの娘ジェラルディン・チャップリンが
重要な役柄で出演していること。
彼女は最近では「トーク・トゥ・ハー」等にも出演しているそうですが、
私が観たのは「ドクトル・ジバコ」以来だったので、えっと思ってしまいました。
昔の面影があって、良い感じに歳を重ねているように見え、新鮮でした。

 さてこの映画、基本はホラーなんですが、物語の中心には
映画途中で失踪してしまう息子が何処に行ってしまったのか、
なぜ失踪してしまったのか、といった謎があるミステリーでもあります。
 この映画のレビューには、よく「シックス・センス」や
「アザーズ」が引き合いに出されます。
幽霊を扱っていたり、最後にどんでん返しがある点など、共通点がありますが、
「シックス・センス」や「アザーズ」のような観客を引っ掛ける類のものではありません。
それよりも私が見終わった時の印象は「シックス・センス」とも「アザーズ」とも違って、
後味が「パンズ・ラビリンス」に似ているなあ、ということでした。
ネタバレになるので詳しく書きませんが、
観終わった最後に残る幸福感、
しかも悲劇的な最後のはずなのに、幸福感に満たされて終わっているのが
「パンズ・ラビリンス」っぽいのです。

 ギレルモ・デル・トロ監督はただプロデュースしただけのように言っていますが、
デル・トロ作品に通じる箇所が幾つも見受けられます。
(元)孤児院が舞台であること、子供の霊が鍵を握るとかいった設定は
「デビルズ・バックボーン」を連想させます。
先に書いた観賞後感や、2つの世界が交錯するのも
「パンズ・ラビリンス」と共通するものです。
ちょっと出てくるグロい映像もデル・トロ好み(笑)。
それだけデル・トロの嗜好にあった脚本だったからプロデュースした、
ということでしょうか。
 「パンズ・ラビリンス」のエンディングを気に入った人なら、
きっと感動できる映画だと思います。
                    (☆☆☆
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by am-bivalence | 2009-01-11 23:05 | ホラー | Comments(0)